ウケる技術小林昌平山本周嗣水野敬也
- 作者: 水野敬也,小林昌平,山本周嗣
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 文庫
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本書はコミュニケーションの教科書といえます。各パターンに大別した8つの戦略と40の技術を解説しています。
「技術」とか「教科書」とか聞くとちょっと構えてしまいそうですが、笑いながら楽しんで読めました。小林さん山本さん水野さん楽しいひとときをありがとうございます!
トークという戦いに挑むにあたっての大きな考え方である戦略のもとに、笑いをとるための技術をおさえ、戦略とウケる技術の2本立てによるコミュニケーション・スキルの総合的向上を狙う
という考えなんですが使い方としてはこんな感じ
- ウケる技術チェックリスト確認
- 現場で意識的にくりかえし使ってみる
- リスト確認・更新
- 新たに習得したい技術をチェック
例えば自分ツッコミとかタメ口、パロディ、ディテール化、天丼など既に紹介されてる「技術」お持ちの方もたくさんいらっしゃると思いますが、 各技術において具体的なケーススタディのbeforeとafter、×と〇を取り上げていただいてるのがわかりやすく面白かったです!
例えばこんなの
Aこの条件でなんとかお願いできませんか?
Bこれだと厳しいですね
A
×いや、でもこれくらいの費用をいただけないと赤字ですし...
〇ただ、ここで貸し作っておくとあとからとんでもないリターンがありますよ。ああ、怖い。貸しを、作られるのが怖い!
あとですね~いくつもあるんだけどオモロイ部分
ウケる技術12俯瞰について96ページから説明があるんだけどそのなかのケース5父になったとして、娘をふりむかせる!
娘と会話できないお父さんがどうやってしゃべってるのか...これ読むと俺テンション上がります!
改めて振り返ると無意識にやってることもあるんだけどこうやって体系的に示してもらえると自分の認識も整理されます!勉強になります!
また、「技術」だけではないのが本書のいいところ
相手を「立てる」サービス精神のあらわれこそがツッコミ
相手のハートをつかむコミュニケーションは徹頭徹尾サービスである
といったようにメンタル面でのサポートもしてもらえます。
本書に通底しているのは「愛」です。
世知辛く慌ただしい世の中でついついせわしなく動いてしまいがちですが
愛、優しさを忘れずにいたい
そして余裕をもった姿勢でいることが大切ですね。
余裕があるとここで読んだ技術を思い出すこともできるでしょうし「え?」と思う場面やKYな人に対しても臨機応変に適切なアプローチを選んでいけるのではないかと思います。
もっともっとカッコイイオトナになりたーい!
本書の技術を誰かに披露して説明できるくらいになりたいな